ご存知のように近代日本経済の父とも称される渋沢栄一が、一万円札の肖像に選ばれました。
彼が著書「論語と算盤」で強調したのは、道徳と経済のバランスを重視することの重要性です。現代のビジネスでも求められる「バランス思考」の原点とも言えるその考え方は、どのように生まれたのでしょうか?
この記事では、渋沢栄一の道徳と経営の両立を身体スキルの観点から紐解き、ビジネスにおけるバランス思考の鍛え方を紹介します。
道徳と利益を両立する鍵は「身体の使い方」にあった!
道徳的な行動と経済的な利益のバランスをとるためには、思考の柔軟性が不可欠です。身体の使い方に目を向けると、どちらかに偏ることなくバランスよく考える「バランス思考」のヒントが見えてきます。私たちが何かを考える時、実は身体の状態も思考に大きな影響を与えているのです。
例えば、「肩に力が入っている」と、心まで緊張してしまうことがありますよね。心身のコンディションが整うと、実力をより発揮しやすくなります。そこで、簡単な実験を通して、体と思考の関係性を体感してみましょう。
肘の動きから読み解く、身体と思考の深い繋がり
まずは、肘を直角に曲げて固定してみてください。力こぶを使って支える方法と、反対側の筋肉で支える方法の違いを感じられるでしょうか?これと同じように、立ち方にも異なる方法があります。
例えば、太ももの前側の筋肉を使う立ち方と、裏側のハムストリングスを使う立ち方。あなたは、自分の立ち方がどちらに近いのか意識したことがありましたか?
このような身体の使い方の違いが、実は思考の柔軟性にも影響を与えると聞くと驚きますよね。次は、思考と体のつながりについて、もう少し掘り下げていきます。
硬直した考え方から脱却するためのヒント
石膏像や銅像をイメージしてみてください。これらは重心が規定された範囲から外れると、すぐに倒れてしまいます。全身に力が入っていると、心も同様に硬直し、一つの考えに固執しがちです。
この状態では、視野が狭くなり、状況に柔軟に対応するのが難しくなります。では、もっと柔軟に対応できる「ヤジロベエ」のような立ち方について考えてみましょう。
ヤジロベエに学ぶバランス思考の極意
ヤジロベエは、左右に揺れながらもバランスを取って立っています。右に倒れれば左に戻り、後ろに倒れれば前に傾くようにして、自然にバランスを保つのです。
人間も、このような柔軟な立ち方ができると、思考も柔軟になります。物事を一つの側面からだけでなく、反対の視点からも自然に捉えることができるようになるのです。
これが、ビジネスでも役立つ「バランス思考」です。では、私たちもヤジロベエのような柔軟な思考を身につけるにはどうしたらいいのでしょうか?
初心者でもできる!バランス思考を鍛えるトレーニング
実は、ヤジロベエのようなバランスの取れた立ち方はトレーニングで習得可能です。私自身も、以前は銅像のようにがっしりとした立ち方をしていましたが、今では「力みがない立ち方だね」と言われるほどに変化しました。これにより、思考の柔軟性も格段に向上したと感じています。
つまり、トレーニングを通じて人は変わることができるのです。
バランス思考を確実に習得するための実践ステップ
バランス思考を身につけるには、身体の重心を意識することから始めましょう。例えば、立ち方を意識し、重心を前後左右に微調整してみるだけで、その日の思考の柔軟性に違いが生まれます。
もちろん、習得には時間と努力が必要ですが、それだけの価値があります。少し気を抜くと簡単に元の銅像の立ち方に戻ってしまいますので油断することもできません。
「諦めたらそこで試合終了」という言葉がありますが、バランス思考も同じです。渋沢栄一翁が重視した自己修養の本質は、案外こんなところにあるのだと感じています。
そして日々積み重ねた結果として、ビジネスでも日常生活でも、困難な状況に柔軟に対応できるようになるでしょう。
まずは小さな一歩を踏み出し、ヤジロベエのような身体の使い方に挑戦してみませんか?
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