あなたの整骨院や鍼灸院は保険診療を中心に運営されていますか?
多くの柔道整復師やはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師が、患者さんのために日々努力しています。しかし、保険診療だけでは限界を感じることもあるでしょう。
収益が安定しない、提供できる施術の幅が制限される、患者さんとの関係が浅くなりがちなど、様々な課題がありますよね。
ここで考えてみてください。自由診療を取り入れることで、あなたの施術院はどのように変わるでしょうか?
自由診療は、あなたの専門技術を最大限に発揮し、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドのケアを提供できる絶好の機会です。
しかし、自由診療で成功するためには、ただ提供するだけでは不十分です。効果的なマーケティング戦略が必要不可欠です。
このブログ記事では、マーケティングの基本から具体的な戦略、そして成功事例までを詳しく解説していきます。
このガイドを通じて、あなたの経営される院が一歩先を行く自由診療を実現し、地域で差別化された存在になるためのヒントをお伝えします。さあ、一緒に始めましょう!
保険診療を超えるためのマーケティング基礎
マーケティングと言われても柔道整復師や鍼灸マッサージ師を含む施術師の中にはピンとこない方もいらっしゃるでしょう。
マーケティングとは、患者さんに来院してもらい、施術を受けてもらうためにおこなう対策全般を指す言葉だとと考えてください。
ですので広告やポスター、紹介などのオフラインの対策はもちろん、オンラインのホームページやブログ、SNS運営もマーケティングの一環として捉えられます。
実は、このマーケティングで大事なのは、あなたがどのような患者さんに来院して施術を受けてもらいたいと考えているのかということです。
今、あなたの実際の患者さんの中から一人、顔とお名前を思い浮かべてみて頂こうと思います。
保険診療と自由診療の違いを理解して新たなステップへ
でも、その前にもう一つ考えてもらいたいことがあります。それは、保険診療と自由診療の違いです。
保険診療では、保険を使うことで比較的安価に手軽に施術を受けることができます。国民皆保険という考え方が根底にありますので、どの整骨院でも鍼灸院でも概ね同等の施術をおこなうことが求められます。
一方で自由診療では患者さんの状態やご希望に合わせて、自由に施術内容をご提案することができます。その意味では他院との差別化を行いやすいのが自由診療ということになります。
この違いがどのような患者さんに来院していただきたいか考える際に大きな意味を持つのです。
強みを引き出すマーケティングの核心
今、ここで整骨院や鍼灸院を含めた施術所の方針について3つ考えてみましょう。
一つ目。「早い、安い、手軽」等の薄利多売が売りの施術所。
二つ目、「最高級の設備や機器」等の商品・サービスを売りにする施術所。
三つ目、一人ひとりの患者さんに寄り添う密着型の施術所。
保険診療はどれ、自由診療はどれに該当するでしょうか?
ちょっと考えてみてくださいね。
最適な自由診療方針を見つける方法
保険診療は薄利多売の方針、自由診療は残り二つに該当します。
では、あなたの経営する施術所に適した方針はこれら3つのどれでしょうか?
実は施術所に限らず、薄利多売にしても、高級志向の商品・サービスにしても、比較的資本規模の大きい企業形態に適していると言われます。
大安売りのスーパーや販売店が大型の店舗を構え、各地に支店を持っていることが多いことからもイメージしやすいかも知れません。
また超高級ホテルが、小さい企業では運営が難しいことも想像しやすいと思います。
どちらも1〜数名の施術所に適しているけ方針ではないんですね。
では、あなたの施術所に適した方針はどうなるでしょうか?
患者との深い関係を築く自由診療の秘訣
そう、残り一つの一人ひとりの患者さんを大切にする施術方針ですね。
このブログは『小さな院のためのワクワク経営術研究会』が運営しておりますので、この密着型の方針を中心に解説していきます。
つまり、あなたの施術所に必要な自由診療のメニューはこのタイプのメニューだということですね。
あなたが一人ひとりの患者さんを最も大切にできる施術メニューこそがあなたの強みです。
それこそが他院には真似できない、あなたの院の特徴になるのです。
理想の患者像を明確にして自由診療を成功させる
すると、今改めて思い浮かべてほしい患者さんもイメージしやすくなると思います。
それは、薄利多売の保険診療でも最新の設備や機器を売りにするメニューでもなくて、お一人おひとりの患者さんを大切にするあなたの自由診療のメニューを喜んで受けてくれる患者さんです。
いかがですか?
その患者さんの顔と名前を思い浮かべることができましたか?
はじめ鍼灸整骨院が成功した自由診療実践例
その患者さんが喜んで来院してくれて施術を受けてくれるような対策が、あなたの院の自由診療のメニューに必要なマーケティングだということです。
私が経営する旭川市のはじめ鍼灸整骨院では、移行期に保険診療と自由診療を同時期にやっていました。
しかし、保険診療の患者さんと自由診療の患者さんを完全に分けて施術していました。
一人の患者さんで、保険診療と自由診療を同時に施術することはなかったんですね。
実は、これはこれまで見てきたマーケティングの面からも重要な意味があります。
成功する自由診療マーケティングの真実
保険診療で満足される患者さんは「早い、安い、手軽」を求めている患者さんです。自分の身体の状態に合った質の高い自由診療のメニューを求めているワケではありません。
一方で、自由診療を希望される患者さんは「早い、安い、手軽」ではなく、話をじっくり聞いてくれたり、自分の身体に適した施術を提案してくれたりすることを求めています。
つまり保険診療を希望される患者さんと、自由診療を希望される患者さんでは求めているものが異なるのですね。
これが何を意味するかというと、保険診療と自由診療を併行するのはマーケティング的には方向性が違ってしまう可能性が高いということです。
自由診療で成功するための一貫性と継続的努力の重要性
資本的にも体力的にも小規模経営には適していない保険診療による薄利多売と、先程お顔を思い浮かべていただいた患者様のような方々に自由診療をおすすめするマーケティングでは基本となる方向性が全く違うんですね。
このようなときには、一つの方向性に集中することが理想ではあります。
一つの方向に継続して集中することで突破口が見えてきやすくなるからです。
あなたはどの方向性を目指しますか?
是非、ご自分と向き合う時間を作ってみてくださいね。
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