本当に大切なものは何ですか?|石拾いの旅が教えてくれた価値観の再発見

本当に大切なものは何ですか?石拾いの旅が教えてくれた価値観の再発見 ビジネスアイデアとイノベーション戦略

仕事に追われる毎日。

自分では当たり前だと思っていることも、振り返ると「ずっと大切にしていたもの」だったりします。

でもふと立ち止まったとき「本当に大切なこと」を意識できていますか?

ふと立ち止まったとき、大切なものは見えていますか?

実は、私は石拾いが大好きです。

ビーチコーミングをしてシーグラスを集めたり、天然石や化石を採取できる地域を軽く調べて探したりする時間は、専門ではなく気楽な時間だからこそ私にとってかけがえのない時間になるのです。

あるときトレッキングをしながら、理想の石を探し求めたことがありました。旅のメインの目的は山脈を眺めることだったのですが、私はもう一つ別の希望を抱いていたのです。

旅の目的は「石拾い」だったはずが……

1週間ほどの旅程の最終日。

メインの目的を達成した仲間は疲れ切り、休憩をとっていました。しかし私は最後のチャンスとばかりに広い河原を駆け回りました。

ゴロゴロと無数に転がる石の中から、ついに目当てのものを見つけた瞬間──「待ってたよ」と石が語りかけてきたようで、思わず「おっしゃー」と叫んでしまいました。

呆れたような仲間たちの視線を感じながらも、私にとっては宝石以上の価値を手にした瞬間でした。

それから15年以上が経ち、今度は家族と一緒に「石拾い旅行」に出かけることになりました。

本当に求めていたのは「時間の共有」だった

私のワクワクを共有したい気持ちはもちろんありましたが、正直なところ、家族がこの旅を楽しんでくれるかどうかは分かりませんでした。

でも、旅の途中で気づいたのです。

目当ての石が見つかったかどうかではなく、家族と一緒に過ごす時間そのものが、何より嬉しかったということに。

息子やカミさんが楽しそうに砂浜を歩き、拾った石を見せ合いながら笑っている。

その光景を見たとき、私が本当に求めていたのは「石」ではなく「大切な人たちと楽しい時間を共有すること」だった。そのことを改めて教えてもらったのです。

私たちは日々、仕事やビジネスに追われています。

あなたが心から大切にしているものは?

責任や義務に縛られ、大切なことを後回しにしてしまいがちです。

でも、こんなことはありませんか?

  • 気づいたら何時間も没頭してしまうこと
  • 何度でも繰り返しやりたくなること
  • 理由は分からないけれど、ずっと大切にしているもの

もしかしたら、そこにあなたの価値観の源泉が隠れているかも知れません。

もし、自分が本当に大切にしているモノが何か、まだ言葉にできていないなら。

あなたの「大切なもの」を言葉にしてみませんか?

一度、ノートを開いて、これまでの人生で心から大切にしてきたものを書き出してみませんか?

ビジネスの成功は、戦略や技術だけで決まるものではありません。

あなたが心から大切にしている価値観こそが、商品やサービスに込める「本当の想い」になり、それが共感を生み、届けるべき人に届くのです。

今こそ、あなたの中にある「大切なもの」を、改めて見つめ直す良い機会かも知れませんよ。

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