「さあ!それでは大ボラを吹いてみましょう!」と言いたいところですが、ちょっと想像してみてください。
肩の力が入っていると楽しいことも楽しめませんし、ワクワクもできません。
緊張している身体よりリラックスしている身体の方が断然ワクワク楽しめます!
そう!ワクワクするためにはコツがいるんです!
これから楽しく大ボラを吹こうというのに身体が緊張していたら勿体ないですよね?
でも急に「体の力を抜いてください!」と言われて筋肉の緊張をゆるめることができる人はなかなかいません。それどころか肩こりなどの緊張に、気が付くことすらできない人も少なくないのですから。
せっかく大ボラを吹こうとしているのですから、ちゃんと楽しめる準備をしてから取り組みたいですよね?
体をリラックスさせるためには、まずはご自分の緊張に気がつくことから始めるのが近道です。そこで初日の今日は超簡単な3種類の体操でご自分の身体の状態をチェックしつつ、筋肉をリラックスさせましょう!
痛みや問題がある方は決して無理をしないようにしてくださいね。
体操1 手をプラプラゆすってみましょう!
まずは立ってでも座ったままでも良いので、手や手首をぶら下げてプラプラとゆすってみましょう。
「え?それだけ?」
はい、それだけです。簡単でしょ?
でも、こんなシンプルな動きなのに案外できない方が多くいらっしゃいます。
そこで、ご自分の動きをチェックしてみてください。
- 手首の屈伸運動のようにペンギンさんみたいな動きになっていませんか?
- 手を垂らした状態でビンの蓋を開閉するような回転運動になってませんか?
どちらの動きもプラプラの動きではありません。
今ここでやっていただきたいのは、腕や手をリラックスさせてプランと垂らして、手首の屈伸運動と回転運動を半々に合わせたようなプラプラの動きです。
鏡を見ながらチェックしてみましょう。
いかがですか? できていそうですか?
<解説>シンプルな動きなのに上手くできない理由
脳の支配領域を考えると、手というのは全身の中でも一、二を争うコントロールしやすい部位です。そんな動かしやすいはずの手なのに、実はなかなか思い通りに動かないものですね。そのことを確認していただくために、この体操をやっていただきました。
こんなシンプルな動きなのになぜ思った通りに動かせないのでしょうか?
全身の各部位と、そのほかの部位は繋がっています。もちろん手だって同じです。一番リラックスさせやすいはずの手をプラプラできないということは全身も緊張している可能性が高いと考えてください。
そして逆の考え方もまた大切です。体を緊張させやすい方が練習して、上手に手をプラプラゆすることができるようになったらどうでしょうか?
全身は繋がっていますから、手がリラックスすることで他の部位もゆるんでリラックスし始めるんですね。手の運動なのに肩こりや腰痛が軽くなることがあるのはそういう理由なんです。
参考文献;『脳と身体の疲れを取って健康になる決定版ゆる体操』p90-91、高岡英夫著、PHP研究所、2015
体操2 あえて緊張させてリラックスを感じやすく!
一度あえて体に力を入れてみると自分がどれだけ緊張していたのか分かりやすくなります。手を硬くギューッと握って全身にググーッと力を入れてみましょう。体や筋肉が緊張してくるのが分かりますね。
そうしたら手をパーの状態に開いて少し手足をプラプラゆすったり体幹をクネクネとくねらせながら全身をリラックスさせましょう。
全身から力が抜けたことが感じられますか?
この変化を感じられたあなたは素質があります。少しずつ慣れて積み重ねていけば、必ずもっと細かく身心の状態を感じながらリラックスできるようになりますよ!
<解説>身体に向き合う初めの一歩!
そこでご自分の身体や筋肉の状態を一度チェックしていただくためにギューッと身体を緊張させてから力を抜いていただきました。どうでしたか? 一度緊張させてから、一息に脱力すると力が抜けた感覚を実感しやすいですよね?
今回は全身の力を抜いていただきましたが、当ブログではいろいろなやり方で身体のいろいろな部位の力を抜いたり、バランスを取ったりしていただきます。なぜならそうすることで、身体が元から持っている機能を発揮しやすくなるからですね。
もちろんワクワクできる大ボラも見つけやすくなりますのでお楽しみに!
体操3 1分で呼吸を深くするゆったり腹式呼吸!
椅子に浅く楽に腰掛けてください。まずは楽に深くお腹に息を吸い込んで体幹の、どの高さに息が入ったように感じるかチェックします。
次に座骨を感じられる方は座骨に体重がかかるように座り直して、上半身をリラックスさせます。
そのままお臍より下の下腹部から腰回りを両手でさすります。お臍より下なので腰というよりお尻に近い部分ですね。暖かい手で丁寧にさすると効果が高まります。
そしてもう一度楽に深くお腹に息を吸い込みます。下腹部とはいかなくても、先ほどよりも楽に気持ちよく入るようになっていればOKです。
<解説>ココロと身体をつなぐ呼吸の不思議!
腹式呼吸って大事だって言いますよね? でも何が大事かご存知ですか?
そもそも腹式呼吸では「お腹に息を入れる」って言いますけど、実際に息はどこに入っていると思いますか? 本当にお腹に息が入っていたら問題ですからね。
吸った息は腹式呼吸だろうが胸式だろうが全て肺に入ります。腹式呼吸は何が違うかというと呼吸で使う横隔膜という筋肉がお腹の上方から腹圧をかけるんですね。だからお腹が膨らむんです!
そうするとお腹の中の内臓までマッサージされることになって血流も良くなるんです!
ところがお腹が緊張しているとお臍の下まで膨らまないんですね。ところがお腹と腰をさするだけで下腹部から腰の感覚や意識が高まるので腹式呼吸がしやすくなる。そういうワケだったんです!
そして腹式呼吸で一番大切なポイント。呼吸は寝ているときでも止まることはありませんが、起きているときには意識的にコントロールすることができますよね? 呼吸というのはそういう他の筋肉とはちょっと違う性質を持った現象なんです。
つまりそれは、呼吸というのは身体と精神、身心をつないでいるということ。だから初日に真っ先に取り上げたんです!
ワクワクと楽しみたいならリラックス!
いかがだったでしょうか?
- 手はプラプラできましたか?
- グーとパーで、全身の緊張やリラックス状態が変わるのが感じられましたか?
- 腹式呼吸の入りやすさの違いはいかがだったでしょうか?
今日のポイントはワクワクするためには身体が大事ということ。
まさか大ボラを吹くために準備運動させられるとは思いませんでしたね!
どれか一つでも、ほんの5秒でもチャレンジしてみましたか?
それで良いんです。最初の一歩が一番大事。
すんなりできた方もできなかった方もいらっしゃったと思います。
できている方は自覚的にか無意識にかはともかく何らかの形でトレーニングを積んできた方です。できなかった方は、これまでそのような機会に恵まれなかっただけですね。
何事につけ、練習しないで、トレーニングを積み重ねることもしないで、上手にできることも、上手になることもありません。当たり前のことです。
少しずつでも地道に繰り返していただければ、必ず習得できます!
そして、大ボラづくりをワクワク楽しんでくださいね。
さあ、次回はちゃんと大ボラを作りますよ。お楽しみに!
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